コーチブログ - 矛盾
矛盾
U11しずぎん敗戦の後、ピュアアタッキングフットボールの戦術について再考していた。
年末年始にかけては肉体はサッカーから離れていたが、頭の中はサッカーの戦術が渦巻いていた。
U11はここ一年ゲームメイカーが不在でゲームが組み立てられない。ボールを奪いゴールに向かう力強さはあるが、空回りしだすと単調な縦へのボールフィードが続き、跳ね返されたボールからカウンターで簡単に失点し自分でゲームを壊していた。
なぜゲームの組み立て役、10番のプレイヤーが不在なんだろう。
10番とは何なんだろう?
10番、まず頭に浮かぶのがジダン。3−4−1−2の1にポジショニングし、守備を免除され、自陣に撤収した守備的MFやDFが奪ったボールをフィールド中央のスペースで受け攻撃の起点となるバスをだすファンタジスタ。
私たちが指導している、ピュアアタッキングフットボールの基本は、ボールを奪われた瞬間から相手ボールを激しく攻撃に行くアタッキングディフェンスの守備から素早くゴールを目指すスタイルである。
ここに戦術的大きな矛盾があったのだ。
自陣に撤収しない守備、中盤に華麗にボールを受けるスペースや時間など無く、まして守備を免除されている攻撃的MFなど存在しないのだ。
なぜこんな単純なことが一年以上理解できなかったんだろう。改めて自分達がサッカー文化の中で育っていないことに気がつかされた。
ピュアアタッキングフットボールではゲームメイカー10番の存在はあり得ない。スペースと時間がないなかで、別の術でゴールを奪うしかないのだ。 Pure.mTD